2019年9月に実施されましたFP2級実技試験(資産設計提案業務)の第2問の問題と解説です。
目次
第2問:FP2級資産設計(2019年9月実技試験)
下記の問3~問6について解答しなさい。
問3:NISA
下記は、NISA(少額投資非課税制度)、ジュニアNISA(未成年者少額投資非課税制度)、つみたてNISA(非課税投資累積投資契約に係る少額投資非課税制度)について概要の一部をまとめた表 である。下表の空欄(ア)~(エ)に入る適切な数値を語群の中から選びなさい。なお、同じ数値を何度選んでもよいこととする。
<語句> 6 10 18 20 22 50 80 100 |
問4:収益分配後の個別元本
西山さんは、保有しているHM投資信託(追加型国内公募株式投資信託)の収益分配金を2019年8月に受け取った。HM投資信託の運用状況が下記<資料>のとおりである場合、収益分配後の個別元本として、正しいものはどれか。
<資料>
[西山さんが保有するHM投資信託の収益分配金受取時の状況]
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- 13,580円
- 13,620円
- 13,650円
- 13,690円
問5:財形貯蓄制度
財形貯蓄制度に関する下表の空欄(ア)~(エ)にあてはまる語句に関する次の記述のうち、最も不適切なものはどれか。なお、復興特別所得税については考慮しないこと。
- (ア)にあてはまる語句は「満55歳」である。
- (イ)にあてはまる語句は「3年」である。
- (ウ)にあてはまる語句は「385万円」である。
- (エ)にあてはまる語句は「積立開始時からの利息相当分すべてが一時所得として総合課税扱いとなる」である。
問6:投資指標
下記<資料>に関する次の記述の空欄(ア)、(イ)にあてはまる数値または語句の組み合わせとして、正しいものはどれか。なお、空欄(ア)の解答に当たっては、小数点以下第2位を四捨五入すること。
<資料>
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- (ア)3.8 (イ)YA
- (ア)3.8 (イ)YB
- (ア)18.8 (イ)YA
- (ア)18.8 (イ)YB
解答・解説
問3:NISA
(ア)について
口座を開設する年の1月1日時点で20歳以上の居住者等は、ジュニアNISA口座の開設ができず、NISA口座やつみたてNISA口座の開設が可能となります。
(イ)について
ジュニアNISA口座の年間投資上限金額は80万円です。
(ウ)について
つみたてNISAの非課税期間は最長20年間です。
(エ)について
ジュニアNISA口座からの払出しは、原則として、3月31日時点で18歳である年の前年12月31日までできません。
解答:(ア)20(イ)80(ウ)20(エ)18
問4:収益分配後の個別元本
分配後基準価額(13,580円)が個別元本(13,690円)を下回る場合には、その個別元本を下回る部分(110円)が特別分配金となり、収益分配金(150円)から特別分配金(110円)を差し引いた金額(40円)が普通分配金となります。
収益分配後の個別元本の金額は、収益分配前の個別元本の金額(13,690円)から特別分配金(110円)を控除した額(13,580円)となります。
解答:1
問5:財形貯蓄制度
- 適切
対象者は、契約申込み時の年齢が55歳未満の勤労者となります。 - 不適切
積立期間は、5年以上となります。 - 適切
財形年金貯蓄(保険型)では、払込保険料累計額385万円まで(財形住宅貯蓄と合算して550万円まで)が、非課税となっています。 - 適切
財形年金貯蓄(保険型)では、年金受取り等以外の目的で払い出した場合、「積立開始時からの利息相当分すべてが一時所得として総合課税扱い」となります。
解答:2
問6:投資指標
(ア)について
YA株式のPER:7,500円(株価)÷400円(1株当たりの利益)=18.75→18.8倍(小数点以下第2位四捨五入)
(イ)について
YA株式の配当利回り:150(1株当たりの年間配当金)÷7,500円(株価)×100=2%
YB株式の配当利回り:45円(1株当たりの年間配当金)÷3,000円(株価)×100=1.5%
解答:3