2018年5月に実施されましたFP3級実技試験(資産設計提案業務)の第4問の問題と解説です。
第4問:2018年5月3級実技試験(資産設計)
下記の問9、問10について解答しなさい。
問9:生命保険の保障内容
小坂健一さんが加入している生命保険(下記<資料>参照)の保障内容に関する次の記述の空欄(ア)にあてはまる金額として、正しいものはどれか。なお、保険契約は有効に継続しているものとし、健一さんはこれまでに<資料>の保険から保険金および給付金を一度も受け取っていないものとする。
<資料>
小坂健一さんが、2018年中に脳卒中で死亡(急死)した場合に支払われる死亡保険金は、合計( ア )である。 |
- 1,300万円
- 1,600万円
- 1,700万円
問10:個人賠償責任保険
個人賠償責任保険の補償の対象となるものとして、最も不適切なものはどれか。
- 会社の業務で、書類を金融機関に届けるため自転車で走行中に、誤って歩行者と接触し、ケガをさせてしまった。
- 友人たちとゴルフをプレー中に、誤ってゴルフボールを他のプレイヤーに当て、ケガをさせてしまった。
- デパートで買い物中に、陳列されている商品を誤って落とし、壊してしまった。
解答・解説
問9:生命保険の保障内容
脳卒中で死亡した場合、「終身保険」「定期保険特約」「特定疾病保障定期保険特約」より支払われます。
特定(三大)疾病保障定期保険特約では、被保険者が、ガン、急性心筋梗塞、脳卒中により所定の状態となった場合、特定疾病保険金が支払われます。
また、保険期間中、特定疾病保険金の支払事由が発生せずに、被保険者が死亡または所定の高度障害状態になった場合にも、保険金が支払われます。
傷害特約は、不慮の事故による死亡、または不慮の事故により所定の身体障害状態に該当した場合に障害の程度に応じた障害給付金等が支払われる特約ですので、脳卒中で死亡した場合には支払われません。
よって、300万円+1,000万円+300万円=1,600万円が支払われます。
解答:2
問10:個人賠償責任保険
個人賠償責任保険は、個人またはその家族が、日常生活の偶然な事故により、他人にケガをさせたり他人の物を壊したりして、法律上の賠償責任を負担された場合に被る損害を補償します。
- 不適切
個人賠償責任保険は、業務の遂行に起因する事故は、補償の対象となりません。 - 適切
個人賠償責任保険は、著しいルール違反や危険なプレーなどがない限り、スポーツ中の事故は、補償の対象となります。 - 適切
個人賠償責任保険は、買物中、あやまって商品を壊した場合には、補償の対象となります。
解答:1