2021年1月に実施されましたFP3級実技試験(資産設計提案業務)の第1問の問題と解説です。
第1問:2021年1月3級実技試験(資産設計)
問1
ファイナンシャル・プランニング業務を行うに当たっては、関連業法を順守することが重要である。ファイナンシャル・プランナー(以下「FP」という)の行為に関する次の記述のうち、最も不適切なものはどれか。
- 生命保険募集人・生命保険仲立人の登録をしていないFPが、生命保険契約を検討している顧客から相談を受け、顧客が死亡した場合における遺族の必要保障額の計算を有償で行った。
- 社会保険労務士資格を有していないFPが、顧客の「ねんきん定期便」等の資料を参考に、公的年金の受給見込み額を試算した。
- 弁護士資格を有していないFPが、相続が発生した顧客の相談を受け、報酬を得る目的でその顧客の代理人として遺産分割に係る法律事務を取り扱った。
↓
【解答・解説】
- 適切
生命保険募集人・生命保険仲立人の登録をしていないFPは、顧客から相談を受け、将来の必要保障額の試算を行うことができます。なお、有償でも同じです。 - 適切
社会保険労務士資格を有していないFPは、顧客の「ねんきん定期便」等の資料を参考に、公的年金の受給見込み額を試算することができます。 - 不適切
弁護士資格を有していないFPは、報酬を得る目的でその顧客の代理人として遺産分割に係る法律事務を取り扱うことはできません。
解答:3
問2
下記は、安西家のキャッシュフロー表(一部抜粋)である。このキャッシュフロー表の空欄(ア)~(ウ)にあてはまる数値の組み合わせとして、正しいものはどれか。なお、計算過程においては端数処理をせず計算し、計算結果については万円未満を四捨五入すること。
※年齢および金融資産残高は各年12月31日現在のものとし、2020年を基準年とする。
※給与収入は可処分所得で記載している。
※記載されている数値は正しいものとする。 ※問題作成の都合上、一部を空欄にしてある。
- (ア)341 (イ) 21 (ウ)779
- (ア)342 (イ)▲21 (ウ)779
- (ア)342 (イ)▲21 (ウ)780
↓
【解答・解説】
(ア)について
316×(1+0.02)4=342.04…→342万円(万円未満を四捨五入)
(イ)について
672(収入)-693(支出)=▲21万円
(ウ)について
前年末の残高×(1+変動率)±当年の年間収支=金融資産残高
↓
726×(1+0.01)+46=779.26万円→779万円(万円未満を四捨五入)
解答:2