2019年5月に実施されましたFP2級実技試験(資産設計提案業務)の第7問の問題と解説です。
目次
第7問:FP2級資産設計(2019年5月実技試験)
下記の問22~問24について解答しなさい。
※年齢および金融資産残高は各年12月31日現在のものとし、2018年を基準年とする。
※給与収入は可処分所得で記載している。
※記載されている数値は正しいものとする。
※問題作成の都合上、一部を空欄としている。
問22:キャッシュフロー表(生活費)
羽田家のキャッシュフロー表の空欄(ア)に入る数値を計算しなさい。なお、計算過程においては端数処理をせず計算し、計算結果については万円未満を四捨五入すること。
問23:キャッシュフロー表(金融資産残高)
羽田家のキャッシュフロー表の空欄(イ)に入る数値を計算しなさい。なお、計算過程においては端数処理をせず計算し、計算結果については万円未満を四捨五入すること。
問24:運用利回り等の変動に影響を与える要因
キャッシュフロー表を作成するうえでは、収入や支出などの変動率、金融資産の運用利回りの予測が重要である。運用利回り等の変動に影響を与える要因についての次の記述のうち、最も適切なものはどれか。
- 変動金利型住宅ローンの適用金利は、短期プライムレートを基準にする金融機関が主流である。
- 公的年金の老齢給付におけるマクロ経済スライドにおいて、給付水準の調整に用いられるのは物価の変動のみである。
- 消費者物価指数の算出では、消費税率の引上げがあっても増税分を差し引いて計算し、結果に影響しないようになっている。
- 為替が円安になると、輸入物価を引き下げる要因となり得る。
解答・解説
問22:キャッシュフロー表(生活費)
基準年生活費196×(1+変動率0.01)経過年数3=201.9…202万円(万円未満四捨五入)
解答:202
問23:キャッシュフロー表(金融資産残高)
前年残高×(1+変動率)±当年収支=当年残高
ですので、「772×(1+0.01)+98(571-473)=877.7…→878万円(万円未満四捨五入)」
解答:878
問24:運用利回り等の変動に影響を与える要因
- 適切
変動金利型住宅ローンの適用金利は、短期プライムレート(銀行が最優良の企業に貸し出す際の金利で、1年以内の短期貸出の金利のことをいいます。)を基準にする金融機関が主流となっています。 - 不適切
公的年金の老齢給付におけるマクロ経済スライドにおいて、給付水準の調整に用いられるのは、物価と賃金の変動です。 - 不適切
消費者物価指数は、消費税を含んだ価格で集計され、消費税率の引上げは、消費者物価指数を押し上げる要因となり得ます。 - 不適切
為替が円安(1ドル=100円→1ドル=120円など)になると、輸入物価を引き上げる要因となり得ます。
解答:1