2020年1月に実施されましたFP3級実技試験(資産設計提案業務)の第2問の問題と解説です。
第2問:2020年1月3級実技試験(資産設計)
問3:NISA
下記は、NISA(少額投資非課税制度)およびつみたてNISA(非課税累積投資契約に係る少額投資非課税制度)についてまとめた表である。下表の空欄(ア)~(ウ)に入る語句として、最も適切なものはどれか。
- 空欄(ア):「同時に」
- 空欄(イ):「40万円」
- 空欄(ウ):「10年間」
↓
【解答・解説】
(ア)について
NISA(少額投資非課税制度)とつみたてNISA(非課税累積投資契約に係る少額投資非課税制度)は、併用して利用することはできません。
(イ)について
つみたてNISA勘定に受け入れることができる限度額は年間40万円です。
(ウ)について
つみたてNISAの非課税期間は20年間です。
解答:2
問4:投資信託
下記<資料>は、WX投資信託の交付目論見書に記載された表である。<資料>に関する次の記述のうち、最も適切なものはどれか。
<資料>
[商品分類および属性区分]
・商品分類
単位型・追加型 | 投資対象地域 | 投資対象資産 (収益の源泉) |
追加型 | 内外 | 株式 |
・属性区分
投資対象資産 | 決算頻度 | 投資対象地域 | 為替ヘッジ |
株式 一般 | 年2回 | グローバル(日本を含む) | なし |
- WX投資信託は、投資対象として株式を組み入れることができる。
- WX投資信託は、運用開始前の当初募集期間内のみ購入することができる。
- WX投資信託の基準価額は、為替変動の影響を受けない。
↓
【解答・解説】
- 適切
WX投資信託(株式投資信託)は、投資対象として株式を組み入れることができます。 - 不適切
追加型ですので、いつでも自由に購入することができます。本肢の記述は、単位型です。 - 不適切
為替ヘッジなし(原則として、為替ヘッジを行わない)!
ですので、為替変動の影響を受けます。
解答:1
問5:投資指標
下記<資料>に基づくTX株式会社の投資指標に関する次の記述のうち、最も適切なものはどれか。なお、購入時の手数料および税金は考慮しないこととする。
<資料>
- 株価収益率(PER)で比較した場合、TX株式会社の株価は日経平均採用銘柄の平均(予想ベー ス)より割安である。
- 株価純資産倍率(PBR)で比較した場合、TX株式会社の株価は東京証券取引所市場第1部(東証1部)全銘柄の平均より割安である。
- 配当利回りで比較した場合、TX株式会社の配当利回りはジャスダック全銘柄の単純平均(予想ベ ース)より高い。
↓
【解答・解説】
- 不適切
TX株式会社:330(株価)÷22円(1株当たりの純利益)=15倍
日経平均採用銘柄:11.56倍
↓
15倍>11.56倍
↓
ですので、株価収益率(PER)で比較した場合、TX株式会社の株価は日経平均採用銘柄の平均(予想ベー ス)より割高です。 - 不適切
TX株式会社:330円(株価)÷180円(1株当たりの純資産)=1.83…倍
東証一部全銘柄の平均:1.11
↓
1.83…>1.11
↓
ですので、TX株式会社の株価は東京証券取引所市場第1部(東証1部)全銘柄の平均より割高です。 - 適切
TX株式会社:8.5円(1株当たりの年間配当金)÷330(株価)×100=2.57…%
ジャスダック全銘柄の単純平均:1.93%
↓
2.57…%>1.93%
↓
TX株式会社の配当利回りはジャスダック全銘柄の単純平均(予想ベ ース)より高いです。
解答:3