2019年5月に実施されましたFP3級実技試験(資産設計提案業務)の第1問の問題と解説です。
第1問:2019年5月3級実技試験(資産設計)
下記の問1、問2について解答しなさい。
問1:関連法規
ファイナンシャル・プランニング業務を行うに当たっては、関連業法を順守することが重要である。
ファイナンシャル・プランナー(以下「FP」という)の行為に関する次の記述のうち、最も不適切なものはどれか。
- 税理士資格を有していないFPが、無料相談会において、相談者の持参した資料に基づき、相談者が納付すべき所得税の具体的な税額計算を行った。
- 弁護士資格を有していないFPが、顧客の依頼に応じ、その顧客の任意後見人となった。
- 生命保険募集人登録をしていないFPが、顧客に対して、変額個人年金保険の一般的な商品内容を説明した。
問2:キャッシュフロー表
下記は、宮野家のキャッシュフロー表(一部抜粋)である。このキャッシュフロー表の(ア)~(ウ)に入る数値とその求め方として、最も不適切なものはどれか。なお、計算に当たっては、キャッ シュフロー表中に記載の整数を使用し、計算結果は万円未満を四捨五入すること。
※年齢および金融資産残高は各年12月31日現在のものとし、2018年を基準年とする。
※給与収入は可処分所得で記載している。
※記載されている数値は正しいものとする。
※問題作成の都合上、一部空欄にしてある。
- 空欄(ア):「218×(1+0.01)2≒222」
- 空欄(イ):「428-435=▲7」
- 空欄(ウ):「475-191=284」
解答・解説
問1:関連法規
- 不適切
税理士資格を有していなければ、個別具体的な税額計算を行うことができません。なお、無償でも同じです。 - 適切
特別な資格がなくても、任意後見人になることができます。 - 適切
生命保険募集人登録をしていなくても、一般的な商品内容を説明することができます。
解答:1
問2:キャッシュフロー表
- 適切
基準年の生活費×(1+変動率)経過年数
↓
「218×(1+0.01)2=222.3818万円→222万円(万円未満四捨五入)」 - 適切
当年収入合計(428)-当年支出合計(435)=当年の年間収支(▲7) - 不適切
前年末残高×(1+変動率)±当年の年間収支
↓
「475×(1+0.01)-191=288.75万円→289万円(万円未満四捨五入)」
解答:3