2018年1月に実施された2級ファイナンシャルプランナー(FP)試験の学科試験の問題3です。
ライフプランニングの手法の問題は、今後の2級FP試験でも出題される可能性がある問題ですので、必ず、押えてください。
問3:ライフプランニング手法
ファイナンシャル・プランナーがライフプランニングに当たって作成する一般的な各種の表に関する次の記述のうち、最も不適切なものはどれか。
- 個人の資産や負債の状況を表すバランスシートの作成において、株式等の金融資産や不動産の価額は、取得時点の価額ではなく作成時点の時価で計上する。
- ライフプランニング上の可処分所得は、年間の収入金額から所得税、住民税および生命保険料を差し引いた金額を使用する。
- キャッシュフロー表の作成において、収入および支出項目の変動率や金融資産の運用利率は、作成時点の見通しで設定する。
- ライフイベントごとの予算額は現在価値で見積もり、キャッシュフロー表の作成においてはその価額を将来価値で計上する。
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【解答・解説】
- 適切
バランスシートは、現時点での資産(預貯金、有価証券、固定資産などの自分にとってプラスとなる財産)と負債(住宅ローンなどの自分にとってマイナスとなる財産)のバランス状況を確認するために作成する表のことです。
バランスシートの左側に資産を記入していき、資産である株式等の金融資産や不動産の価額は、作成時点の時価を記入します。 - 不適切
可処分所得(手取り収入)を計算するにあたっては、生命保険料は差し引きません。
可処分所得は、年間収入-税金(所得税と住民税)-社会保険料の算式で求めることができます。
本問の「生命保険料を差し引いた金額」の記述が不適切です。 - 適切
キャッシュフロー表とは、ライフイベント表や現在の収入・支出の状況をもとに、将来の収入・支出の状況、貯蓄残高を予想してまとめた表のことです。
キャッシュフロー表の収入および支出項目の変動率や金融資産の運用利率は、作成時点の見通しで設定します。 - 適切
ライフイベントごとの予算額は現在価値で見積もっていき、キャッシュフロー表の作成においてはその価額を将来価値で計上していきます。
将来価値=現在の金額×(1+変動率)経過年数
A.2