2022年(令和4年)5月に実施されましたFP2級学科試験の問2の問題(係数)と解答・解説です。
問題2:係数
ライフプランの作成の際に活用される下記<資料>の各種係数に関する次の記述のうち、最も不適切なものはどれか。
- 元本100万円を10年間にわたり、年率2%で複利運用した場合の元利合計額は、「100万円×1.2190」で求められる。
- 年率2%で複利運用しながら10年後に100万円を得るために必要な毎年の積立額は、「100万円×0.0913」で求められる。
- 10年間にわたり、年率2%で複利運用しながら、毎年100万円を受け取るために必要な元本は、「100万円×10.9497」で求められる。
- 年率2%で複利運用しながら10年後に100万円を得るために必要な元本は、「100万円×0.8203」で求められる。
解答・解説
- 適切
現在保有する資金を一定期間、一定の利率で複利運用した場合の将来の元利合計額を試算する際、保有する資金の額に乗じる係数は、終価係数です。
↓
ですので、元本100万円を10年間にわたり、年率2%で複利運用した場合の元利合計額は、「100万円×1.2190」で求められることになります。 - 適切
一定の利率で複利運用しながら一定期間後に目標とする額を得るために必要な毎年の積立額を試算する際、目標とする額に乗じる係数は、減債基金係数です。
↓
ですので、年率2%で複利運用しながら10年後に100万円を得るために必要な毎年の積立額は、「100万円×0.0913」で求められることになります。 - 不適切
一定の利率で複利運用しながら一定期間、毎年一定金額を受け取るために必要な元本を試算する際、毎年受け取りたい金額に乗じる係数は、年金現価係数です。
↓
ですので、10年間にわたり、年率2%で複利運用しながら、毎年100万円を受け取るために必要な元本は、「100万円×8.9826」で求められることになります。 - 適切
一定期間複利運用しながら将来の目標金額を得るためには、現在、いくらの元本が必要であるのかを求めたい場合、目標金額に乗じる係数は、現価係数です。
↓
ですので、年率2%で複利運用しながら10年後に100万円を得るために必要な元本は、「100万円×0.8203」で求められることになります。
解答:3