容積率と延べ面積【FP過去問ポイント解説】

FP2級・3級試験教材

延べ面積の最高限度を求めなさい!

FP試験では、よく出題されていますので、過去問を使って解説していきます。

容積率と延べ面積

↓過去問(一部改題)↓

建築基準法に従い、下記<資料>の土地に耐火建築物を建てる場合、延べ面積(床面積の合計)の最高限度を求めなさい。なお、<資料> に記載のない条件については一切考慮しないこと。

建蔽率FP

延べ面積の最高限度は、「敷地面積×容積率の上限」により求めることになります。

容積率についてですが、前面道路(前面道路が二以上あるときは、その幅員の最大のもの。)の幅員が12m以上であるのか?12m未満であるのか?を見ていく必要があります。

この過去問では、前面道路の幅員が4mで、12m未満ですので、

容積率は、(1)「当該前面道路の幅員に一定の数値を乗じたもの」と(2)「都市計画の容積率(原則)」の2つを比較して、低い方(厳しい方)が、容積率の上限となります。

上記の(1)は、「4m(前面道路の幅員)×4/10(前面道路の幅員に対する法定乗数)=16/10(160%)」となります。

上記の(2)は、「20/10(200%)←都市計画で定められる容積率」となります。

(1)と(2)を比較して、低い方は、(1)の16/10(160%)となります。

※例えば、前面道の幅員が12m以上の場合であれば、容積率は20/10(都市計画で定められる容積率)となります。

ですので、延べ面積の最高限度は、「320㎡(敷地面積)×160%(容積率の上限)=512㎡」となります。

解答:512㎡

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