2020年9月に実施されましたFP3級実技試験(資産設計提案業務)の第1問の問題と解説です。
第1問:2020年9月3級実技試験(資産設計)
問1:関連法規
ファイナンシャル・プランニング業務を行うに当たっては、関連業法を順守することが重要である。ファイナンシャル・プランナー(以下「FP」という)の行為に関する次の記述のうち、最も不適切なものはどれか。
- 生命保険募集人・保険仲立人の登録を受けていないFPが、変額年金保険の一般的な商品内容について説明を行った。
- 投資助言・代理業の登録をしていないFPが、顧客と投資顧問契約を締結し、当該契約に基づいて特定の上場株式の投資判断について助言をした。
- 税理士資格を有していないFPが、顧客から相続財産に係る相続税額の計算を依頼されたため、業務提携をしている税理士を紹介し、業務を委ねた。
↓
【解答・解説】
- 適切
保険募集人・保険仲立人の資格を有していないFPは、保険の募集・勧誘を行うことができないのであって、一般的な保険商品の説明をすることはできます。 - 不適切
投資助言・代理業の登録をしていないFPが、顧客と投資顧問契約を締結することはできません。 - 適切
税理士資格を有していなければ、相続税額の計算をすることはできませんので、税理士に業務を委ねなければなりません。
解答:2
問2:キャッシュフロー表
下記は、小田家のキャッシュフロー表(一部抜粋)である。このキャッシュフロー表の空欄(ア)~(ウ)に入る数値とその求め方として、最も不適切なものはどれか。なお、計算に当たっては、キャッシュフロー表中に記載の整数を使用し、計算結果については万円未満を四捨五入すること。
※年齢および金融資産残高は各年12月31日現在のものとし、2020年を基準年とする。
※給与収入は可処分所得で記載している。
※記載されている数値は正しいものとする。
※問題作成の都合上、一部空欄にしてある。
- 空欄(ア):「420×(1+0.01)2≒428」
- 空欄(イ):「813-528=285」
- 空欄(ウ):「(385+247)×(1+0.01)≒638」
↓
【解答・解説】
(ア)について
〇年後の収入金額・支出金額は、現在の金額×(1+変動率)経過年数により求めることができます。
420×(1+0.01←変動率)2=428.4・・・→428万円(万円未満四捨五入)
(イ)について
年間収支は、年間収入-年間支出により求めることができます。
813-528=285
(ウ)について
資産残高は、前年末の貯蓄残高×(1+変動率)±当年の年間収支により求めることができます。
385×(1+0.01)+247=635.85→636万円(万円未満四捨五入)
解答:3