【2020年9月FP3級資産設計提案業務】第4問の問題と解説

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2020年9月に実施されましたFP3級実技試験(資産設計提案業務)の第4問の問題と解説です。

第4問:2020年9月3級実技試験(資産設計)

問8:医療保険

近藤康孝さんが加入している生命保険(下記<資料>参照)の保障内容に関する次の記述の空欄(ア)にあてはまる金額として、正しいものはどれか。なお、保険契約は有効に継続しているものとし、康孝さんはこれまでに<資料>の保険から保険金および給付金を一度も受け取っていないものとする。

<資料>

近藤康孝さんが、2020年中に結核により連続して42日間入院(手術は受けていない)した場合に支払われる給付金は、合計(ア)である。

  1. 190,000円
  2. 210,000円
  3. 380,000円

【解答・解説】

疾病入院特約は、病気により一定期間入院した場合に、入院給付金が支払われる特約です。

5日目から日額5,000円が支払われるので、38日×5,000円=190,000円が支払われます。

解答:1

問9:損害保険

損害保険の用語に関する次の記述のうち、最も不適切なものはどれか。

  1. 再調達価額とは、保険の対象と同等のものを新たに建築または購入するのに必要な金額のことである。
  2. 保険料率とは、契約者から支払われた保険料の総額に対する保険会社が支払った保険金の総額の割合のことである。
  3. 一部保険とは、保険金額が保険の対象の価額(保険価額)に満たない保険のことである。

【解答・解説】

  1. 適切
    再調達価額とは、保険の対象となる建物・家財と同等の物を新たに建築あるいは購入するのに必要な金額のことです。
  2. 不適切
    保険料率とは、保険金額に対する保険料の割合のことです。
  3. 適切
    火災保険において、保険金額が保険価額に満たない保険を一部保険といい、保険価額を超える保険金額を設定した保険を超過保険といいます。

解答:2

問10:自動車損害賠償責任保険

自動車損害賠償責任保険(以下「自賠責保険」という)に関する次の記述のうち、最も不適切なものはどれか。なお、加害車両が複数の場合については考慮しないものとする。

  1. 自動車事故により他人を死亡させた場合、自賠責保険から死亡による損害に対して支払われる保険金の限度額は被害者1名につき3,000万円である。
  2. 自動車事故により他人にケガを負わせた場合、自賠責保険から傷害による損害に対して支払われる保険金の限度額は被害者1名につき120万円である。
  3. 自動車事故により他人に後遺障害を負わせた場合、自賠責保険から後遺障害による損害に対して支払われる保険金の限度額は被害者1名につき障害等級に応じて最高2,000万円である。

【解答・解説】

  1. 適切
    自賠責保険の支払限度額は、被害者1名につき、死亡については3,000万円となります。
  2. 適切
    自賠責保険の支払限度額は、被害者1名につき、傷害については120万円となります。
  3. 不適切
    自賠責保険の支払限度額は、被害者1名につき、後遺障害の場合は障害の程度に応じて75万円から最高4,000万円となります。

解答:3

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