2018年(平成30年)9月に実施されました2級FP学科試験の問16(任意加入の自動車保険)の問題と解答・解説です。
問16:任意加入の自動車保険
任意加入の自動車保険の一般的な商品性に関する次の記述のうち、最も不適切なものはどれか。なお、特約については考慮しないものとする。
- 対人賠償保険では、被保険者が被保険自動車の運転中の事故により同居している自分の父にケガをさせた場合、補償の対象とならない。
- 対物賠償保険では、被保険者が被保険自動車を運転中に他人の自動車に誤って追突し、相手車両の損害に対して法律上の損害賠償責任を負った場合、補償の対象となる。
- 人身傷害補償保険では、被保険者が被保険自動車の運転中の事故により死傷し損害を被った場合、被保険者自身の過失割合に相当する部分を除いた損害についてのみ、補償の対象となる。
- 車両保険では、地震・噴火またはこれらによる津波を原因とする損害は、補償の対象とならない。
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【解答・解説】
- 適切
対人賠償保険は、人身事故により他人を死傷させ、損害賠償責任を負う場合、自賠責保険で賄いきれない部分を補償します。「運転者自身またはその父母・配偶者・子」、「被保険者またはその父母・配偶者・子」などに対する損害に対しては、補償されません。 - 適切
対物賠償保険は、自動車事故により、他人の財産に損害を与え、損害賠償責任を負う場合、その損害賠償の支払いを補償します。 - 不適切
人身傷害補償保険は、本人及び同乗者が死傷した場合、「示談の成立に関係なく」、「過失割合にかかわらず」実際の損害額に対して補償されます。 - 適切
車両保険は、保険対象の自動車が、衝突・火災・台風・盗難などにより損害を被った場合に、その損害が補償されます。地震・噴火またはこれらによる津波を原因とする損害は、補償の対象となりません。
解答:3