2019年9月に実施されましたFP2級学科試験の問22の問題(円換算による利回りの計算)と解答・解説です。
問題22:円換算による利回りの計算
下記<資料>に基づき円貨を米ドルに換えて米ドル建て外貨定期預金に預け入れ、満期を迎えて円貨に換金した場合の円換算による利回り(単利による年換算)として、最も適切なものはどれか。なお、結果は、%表示の小数点以下第3位を四捨五入すること。また、税金等は考慮しないものとする。
<資料>米ドル建て外貨定期預金の条件
・ 年利率:2%
・ 預入期間:1年
・ 預入金額:10,000米ドル
・ 為替予約なし
・ 適用為替レート(円/米ドル)
- 2.00%
- 3.85%
- 5.74%
- 7.67%
解答・解説
一般に、外貨預金の預入時に円貨を外貨に換える際の為替レートはTTS、外貨を円貨に換える際の為替レートはTTBが適用されます。また、TTMは顧客と外国為替取引をする際に基準として用いられるレートです。
預入時:10,000米ドル×110円(TTS)=1,100,000円
満期時:10,000米ドル×1.02%(年利率)×112.00円(TTB)=1,142,400円
上記より収益は1,142,400円-1,100,000円=42,400円と計算できます。
利回り(年利回り)とは、利子も含めた年間収益が投資金額に対してどのくらいの割合かを示したものです。
よって、利回りは42,400円÷1,100,000円×100=3.85%(小数点以下第3位を四捨五入)となります。
解答:2