2021年1月に実施されましたFP2級実技試験(資産設計提案業務)の第6問の問題と解説です。
第6問:FP2級資産設計(2021年1月実技試験)
下記の問19~問22について解答しなさい。
問19
下記の<親族関係図>の場合において、民法の規定に基づく法定相続分に関する次の記述の空欄(ア)~(ウ)に入る適切な語句または数値を語群の中から選びなさい。なお、同じ語句または数値を何度選んでもよいこととする。
[相続人の法定相続分]
- 被相続人の配偶者の法定相続分は( ア )。
- 被相続人の長男の法定相続分は( イ )。
- 被相続人の孫Aおよび孫Bの各法定相続分は( ウ )。
<語群> なし 1/2 1/3 1/4 1/6 1/8 2/3 3/4 1/12 |
問20
五十嵐智子さん(50歳)は、2020年11月に夫から居住用不動産(財産評価額3,500万円)の贈与を受けた。智子さんが贈与税の配偶者控除の適用を受けた場合の2020年分の贈与税額として、正しいものはどれか。なお、2020年においては、このほかに智子さんが受けた贈与はないものとする。また、納付すべき贈与税額が最も少なくなるように計算すること。
- 3,660,000円
- 4,100,000円
- 4,505,000円
- 5,000,000円
問21
相続税における「小規模宅地等の評価減の特例」に関する下表の空欄(ア)~(ウ)に入る正しい数値を語群の中から選びなさい。なお、同じ数値を何度選んでもよいこととする。
<語群> 50 80 100 200 240 300 330 400 |
問22
下記<資料>の自宅の敷地(自用地)について、路線価方式による相続税評価額を計算しなさい。
解答・解説
問19
解答:(ア)1/2(イ)1/6(ウ)1/12
相続人は、「配偶者」「長男」「代襲相続人である孫Aと孫B」「二女」の5人です。
↓
相続人が配偶者と子の場合、法定相続分は、配偶者が2分の1、子が2分の1となります。
ですので、配偶者の法定相続分(本問のア)は、2分の1となります。
↓
子は、3人いますので、子の法定相続分2分の1を3人で均等に分け合います。
ですので、長男(本問のイ)・長女・二女の法定相続分は、それぞれ、「2分の1÷3人=6分の1」となります。
↓
長女は、既に亡くなっていますので、長女の法定相続分6分の1を代襲相続人であるAとBの2人で均等に分け合うことになります。
ですので、AとBの法定相続分(本問のウ)は、それぞれ、「6分の1÷2人=12分の1」となります。
問20
解答:3
3,500万円-110万円(基礎控除)-2,000万円(配偶者控除)=1,390万円
↓
夫からの贈与のため、速算表の(ロ)を使って計算することになります。
ですので、贈与税額は、「1,390万円×45%-175万円=4,505,000円」となります。
問21
解答:(ア)400(イ)330(ウ)50
- 特定事業用宅地等:400㎡・80%
- 特定居住用宅地等:330㎡・80%
- 貸付事業用宅地等:200㎡・50%
問22
解答:4,500万円
250千円×1.00(奥行価格補正率)×180㎡(地積)=4,500万円