2020年1月に実施されましたFP3級実技試験(資産設計提案業務)の第5問の問題と解説です。
第5問:2020年1月3級実技試験(資産設計)
問11:不動産所得
個人事業主として不動産賃貸業を営む山本さんは、FPで税理士でもある倉田さんに2019年分の所得税より確定申告書の作成を依頼することにした。山本さんの2019年分の収入および必要経費が下記<資料>のとおりである場合、山本さんの2019年分の不動産所得の金額(青色申告特別控除前の金額)として、正しいものはどれか。
<資料>
[山本さんの2019年分の収入および必要経費]
※山本さんは2019年分の所得税から青色申告の承認を受けている。 |
- 250万円
- 190万円
- 170万円
↓
【解答・解説】
不動産所得=不動産所得に係る総収入金額-必要経費
退去時に全額返済する予定である敷金60万円については、総収入金額には含めません。
ですので、「380万円+20万円-210万円=190万円」が不動産所得の金額となります。
解答:2
問12:総所得金額
個人事業主として飲食店を営む宮野さんの2019年分の各種所得の金額が下記<資料>のとおりである場合、宮野さんの2019年分の総所得金額として、正しいものはどれか。なお、<資料>に記載 のない事項については一切考慮しないこととする。
<資料>
[宮野さんの2019年分の所得の金額] 事業所得の金額 280万円 給与所得の金額 100万円(退職した勤務先から受給したものである) 退職所得の金額 500万円(退職した勤務先から受給したものである) |
- 880万円
- 780万円
- 380万円
↓
【解答・解説】
退職所得は、総合課税ではなく、分離課税となりますので、総所得金額には含めません。
ですので、280万円(事業所得)+100万円(給与所得)=380万円が総所得金額となります。
解答:3