2019年5月に実施されましたFP3級実技試験(資産設計提案業務)の第3問の問題と解説です。
第3問:2019年5月3級実技試験(資産設計)
下記の問7、問8について解答しなさい。
問7:延べ面積
建築基準法に従い、下記<資料>の土地に建築物を建築する場合の延べ面積(床面積の合計)の最高限度として、正しいものはどれか。なお、記載のない条件については一切考慮しないこととする。
- 300㎡×60%=180㎡
- 300㎡×6m×6/10=1,080㎡
- 300㎡×400%=1,200㎡
問8:用途制限
建築基準法の用途制限に従い、下表の空欄(ア)、(イ)にあてはまる建築可能な建築物の組み合わせとして、正しいものはどれか。なお、記載のない条件については一切考慮しないこととする。
用途地域 | 建築物の種類 |
第一種低層住居専用地域 | (ア)、神社 |
工業地域 | (イ)、自動車整備工場 |
- (ア)中学校 (イ)診療所
- (ア)中学校 (イ)病院
- (ア)大学 (イ)病院
解答・解説
問7:延べ面積
敷地面積×容積率の上限=延べ面積
前面道路(前面道路が二以上あるときは、その幅員の最大のもの。)の幅員が12mである建築物の容積率は、「当該前面道路の幅員(6m)に一定の数値(6/10)を乗じたもの(360%)」と「都市計画の容積率(400%)」の2つを比較して、低い方(360%)が、容積率の上限となります。
ですので、延べ面積は、「300㎡×360%=1,080㎡」となります。
解答:2
問8:用途制限
(ア)について
小学校・中学校・高等学校は、第一種低層住居専用地域内に建築することができます。(工業地域・工業専用地域以外の用途地域内に建築可能!)
これに対し、
大学・高等専門学校は、原則として、第一種低層住居専用地域内に建築することができません。
(イ)について
診療所は、工業地域内に建築することができます。(全ての用途地域内に建築可能!)
これに対し、
病院は、原則として、工業地域内に建築することができません。
解答:1