【2024年5月FP2級】問41：不動産鑑定評価基準

2024年（令和6年）5月に実施されましたFP2級学科試験の問41の問題（不動産鑑定評価基準）と解答・解説です。

問41：不動産鑑定評価基準

不動産鑑定評価基準における不動産の価格を求める鑑定評価の手法に関する次の記述のうち、最も不適切なものはどれか。

1. 収益還元法のうち直接還元法は、連続する複数の期間に発生する純収益および復帰価格を、その発生時期に応じて現在価値に割り引き、それぞれを合計する手法である。
2. 収益還元法は、対象不動産が自用の不動産であっても、賃貸を想定することにより適用することができる手法である。
3. 原価法は、価格時点における対象不動産の再調達原価を求め、この再調達原価について減価修正を行って対象不動産の価格を求める手法である。
4. 取引事例比較法は、市場において発生した取引事例を価格判定の基礎とする手法であり、その適用に当たっては多数の取引事例を収集する必要がある。

解答・解説

1. 不適切
   収益還元法のうち直接還元法は、対象不動産の一期間の純収益を還元利回りで還元することによって、対象不動産の収益価格を求める手法です。
   なお、本肢の記述は、ＤＣＦ法です。
2. 適切
   収益還元法は、対象不動産が自用の不動産であっても、賃貸を想定することにより適用することができる手法です。
3. 適切
   原価法は、価格時点における対象不動産の再調達原価を求め、この再調達原価について減価修正を行って対象不動産の価格を求める手法です。
4. 適切
   取引事例比較法は、市場において発生した取引事例を価格判定の基礎とする手法であり、その適用に当たっては多数の取引事例を収集する必要があります。

解答：１

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