【2021年(令和3年)9月FP2級】問23:株式投資信託の運用手法

FP2級・3級試験教材

2021年(令和3年)9月に実施されましたFP2級学科試験の問23の問題(株式投資信託の運用手法)と解答・解説です。

問題23:株式投資信託の運用手法

株式投資信託の運用手法に関する次の記述のうち、最も不適切なものはどれか。

  1. マクロ的な環境要因等を基に国別組入比率や業種別組入比率などを決定し、その比率に応じて、個別銘柄を組み入れてポートフォリオを構築する手法を、トップダウン・アプローチという。
  2. ベンチマークを上回る運用実績を上げることを目指す運用スタイルを、アクティブ運用という。
  3. 株価が現在の資産価値や利益水準などから割安と評価される銘柄に投資する手法を、グロース投資という。
  4. 「ブル型」「ベア型」と呼ばれる特殊型の投資信託のうち、「ベア型」は、ベンチマークが下落すると基準価額が上昇するよう設計されている。

解答・解説

  1. 適切
    トップダウン・アプローチは、経済環境等のマクロ的な分析によって国別組入比率や業種別組入比率などを決定し、その比率の範囲内で銘柄を決めていく手法で、アクティブ運用の類型に区分されます。
  2. 適切
    アクティブ運用は、ベンチマークを上回る運用成績を目標にする運用スタイルで、
    ベンチマークは、それぞれの投資対象となる市場や有価証券の種類等によって異なることになります。
  3. 不適切
    株価が現在の資産価値や利益水準などから割安と評価される銘柄に投資する手法をバリュー投資といいます。
    グロース投資は、企業の成長性を重視し、将来の売上高や利益の成長性が市場平均よりも高いと見込まれる銘柄に投資する手法です。
  4. 適切
    「ベア型」は、ベンチマークが下落すると基準価額が上昇するよう設計されています。一方、「ブル型」は、ベンチマークが上昇すると基準価額が上昇するよう設計されています。

解答:3

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