【2022年（令和4年）5月FP2級】問51：贈与

2022年（令和4年）5月に実施されましたFP2級学科試験の問51の問題（贈与）と解答・解説です。

問題51：贈与

民法上の贈与に関する次の記述のうち、最も適切なものはどれか。

1. 定期贈与とは、贈与者が受贈者に対して定期的に財産を給付することを目的とする贈与をいい、贈与者または受贈者のいずれか一方が生存している限り、その効力を失うことはない。
2. 負担付贈与では、受贈者がその負担である義務を履行しない場合において、贈与者が相当の期間を定めてその履行の催告をし、その期間内に履行がない場合であっても、贈与者は、当該贈与の契約の解除をすることができない。
3. 死因贈与では、民法の遺贈に関する規定が準用され、贈与者のみの意思表示により成立し、贈与者の死亡によって効力が生じる。
4. 書面によらない贈与では、その履行前であれば、各当事者は合意がなくとも契約の解除をすることができる。

解答・解説

1. 不適切
   定期贈与とは、贈与者が受贈者に対して定期的に財産を給付することを目的とする贈与をいい、当事者の一方の死亡によって効力を失うことになります。
2. 不適切
   負担付贈与契約の受贈者がその負担である義務を履行しない場合、贈与者は、相当の期間を定めてその履行の催告をしても履行がないときは、その贈与契約の解除をすることができます。（双務契約の規定が準用される）
3. 不適切
   死因贈与契約は、贈与者の一方的な意思表示だけで成立せず、受贈者の承諾が必要です。（諾成契約）
4. 適切
   書面によらない贈与では、その履行前であれば、各当事者は合意がなくとも契約の解除をすることができます。（履行が終わった部分については解除できない）

解答：４

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