【2019年9月FP3級資産設計】実技試験:第4問

FP2級・3級試験教材

2019年9月に実施されましたFP3級実技試験(資産設計提案業務)の第4問の問題と解説です。

第4問:2019年9月3級実技試験(資産設計)

下記の問8~問10について解答しなさい。

問8:生命保険の保障内容

唐沢敏和さんが加入している生命保険(下記<資料>参照)の保障内容に関する次の記述の空欄(ア)にあてはまる金額として、正しいものはどれか。なお、保険契約は有効に継続しているものとし、 敏和さんはこれまでに<資料>の保険から保険金および給付金を一度も受け取っていないものとする。

<資料>

定期保険3級FP資産設計

唐沢敏和さんが、2019年中に交通事故で大ケガを負い、給付倍率10倍の手術を受け、継続して10日間入院した場合、支払われる給付金は、合計( ア )である。

  1. 3万円
  2. 8万円
  3. 10万円

問9:地震保険

柴田さんは、地震保険についてFPの横川さんに質問をした。地震保険に関する次の記述のうち、最も適切なものはどれか。

  1. 地震保険は、住宅総合保険などの火災保険契約に付帯して契約する必要はなく、単独で契約することができる。
  2. 地震により、居住用の建物に収容されている家財のうち、1個または1組の価額が30万円を超える骨とう品が損害を受けた場合、地震保険の補償の対象となる。
  3. 噴火により、居住用の建物が大半損となった場合、地震保険の補償の対象となる。

問10:自動車保険

野村忠さんが契約している自動車保険の主な内容は、下記<資料>のとおりである。<資料>に基づ く次の記述のうち、最も不適切なものはどれか。なお、いずれも保険期間中に損害が発生したものであり、運転者は忠さんである。また、記載のない事項については一切考慮しないこととする。

<資料>

保険種類自動車保険
保険期間1年
保険契約者野村 忠
記名被保険者野村 忠
対人賠償無制限
対物賠償無制限(免責金額なし)
人身傷害1名につき1億円
車両保険一般条件 180万円
  1. 自動車を運転中に、他の自動車と衝突事故を起こし、忠さんが重傷を負った場合、人身傷害保険の補償の対象となる。
  2. 自動車を運転中に、誤ってブロック塀に接触し、被保険自動車が破損した場合、車両保険の補償の対象となる。
  3. 自動車を駐車場に駐車する際に、誘導中の妻に誤って車が接触し、ケガを負わせた場合、対人賠償保険の補償の対象となる。

解答・解説

問8:生命保険の保障内容

手術給付金:5,000円×10倍=5万円

疾病入院特約:5,000円×6日=3万円

合計:5万円+3万円=8万円

解答:2

問9:地震保険

  1. 不適切
    地震保険は、火災保険等に付帯して契約する必要があり、単独では契約することはできません。
  2. 不適切
    地震保険は、1個または1組の価額が30万円を超える貴金属・宝石・骨とう品等の損害は補償されません。
  3. 適切
    地震保険は、噴火を原因とする建物の損壊等の損害については補償対象となります。

解答:3

問10:自動車保険

  1. 適切
    人身傷害補償保険では、被保険者が被保険自動車の事故により死亡または傷害を被った場合、過失相殺による減額をせずに、約款の定めに基づいて計算された損害額が保険金の支払い対象となります。
  2. 適切
    一般条件契約ですので、自損事故も補償の対象となります。
  3. 不適切
    対人賠償保険では、運転者自身またはその父母・配偶者・子等に対する損害に対しては、補償の対象となりません。

解答:3

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