2021年1月に実施されましたFP2級実技試験(資産設計提案業務)の第2問の問題と解説です。
第2問:FP2級資産設計(2021年1月実技試験)
下記の問3~問6について解答しなさい。
問3
個人向け国債に関する下表の空欄(ア)~(エ)にあてはまる語句または数値に関する次の記述のうち、最も適切なものはどれか。
- 空欄(ア)にあてはまる語句は、「変動」である。
- 空欄(イ)にあてはまる語句は、「1年」である。
- 空欄(ウ)にあてはまる数値は、「0.05」である。
- 空欄(エ)にあてはまる語句は、「半年」である
問4
下記<資料>について、この企業の株価が2,260円である場合、2020年11月期通期の業績予想ベースにおける次の記述の空欄(ア)、(イ)にあてはまる数値を語群の中から選びなさい。なお、解答に当たっては、小数点以下第3位を四捨五入すること。
<資料>
※問題作成の都合上、一部を「*」としている。 |
- PER(株価収益率)は( ア )倍である。
- 配当性向は( イ )%である。
<語句> 1.77 1.99 17.29 18.10 22.29 30.60 34.42 39.46 |
問5
下記<資料>に関する次の記述の空欄(ア)、(イ)にあてはまる語句の組み合わせとして、正しいものはどれか。
<資料>
[販売用資料] TA株式会社 2024年1月25日満期 米ドル建て社債 期間 3年 利率 年1.70%(米ドルベース) 売出期間 2021年1月12日~2021年1月25日 [売出要項]
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- 適用される為替レート(1米ドル)が110.00円の場合、この債券の最低単位の購入代金は ( ア )となる。
- この債券は( イ )に分類される。
- (ア) 11万円 (イ)投資適格債
- (ア) 11万円 (イ)投機的格付債
- (ア)110万円 (イ)投資適格債
- (ア)110万円 (イ)投機的格付債
問6
志田さんはTS投資信託を新規募集時に1,000万口購入し、特定口座(源泉徴収口座)で保有して収益分配金を受け取っている。下記<資料>に基づき、志田さんが保有するTS投資信託に関する次の記述の空欄(ア)、(イ)にあてはまる語句の組み合わせとして、正しいものはどれか。
<資料>
[TS投資信託の商品概要(新規募集時)]
[志田さんが保有するTS投資信託の収益分配金受取時の運用状況(1万口当たり)]
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- 志田さんが、TS投資信託を新規募集時に1,000万口購入した際に、支払った購入時手数料 (税込み)は、( ア )である。
- 収益分配時に、志田さんに支払われた収益分配金のうち800円(1万口当たり)は( イ ) である。
- (ア)220,000円 (イ)普通分配金
- (ア)220,000円 (イ)元本払戻金(特別分配金)
- (ア)330,000円 (イ)普通分配金
- (ア)330,000円 (イ)元本払戻金(特別分配金)
解答・解説
問3
解答:3
- 不適切
空欄(ア)にあてはまる語句は、「固定」です。 - 不適切
空欄(イ)にあてはまる語句は、「半年」です。 - 適切
空欄(ウ)にあてはまる数値は、「0.05」です。 - 不適切
空欄(エ)にあてはまる語句は、「1年」です。
問4
解答:(ア)22.29 (イ)39.46
(ア)について
PER(倍)=株価÷1株当たりの当期純利益
↓
ですので、PER(倍)は、「2,260円÷101.37円=22.294…→22.29倍(小数点以下第3位を四捨五入)」となります。
(イ)について
配当性向(%)=1株当たりの配当金÷1株当たりの当期純利益×100
↓
ですので、配当性向(%)は、「40円÷101.37円×100=39.459…→39.46%(小数点以下第3位を四捨五入)」となります。
問5
解答:1
(ア)について
「申込み単位 が額面金額1,000米ドル単位」となっていますので、債券の最低単位の購入代金は「1,000米ドル×110円=11万円」となります。
(イ)について
格付けがBBB以上の債券ですので、投資適格債に分類されます。
問6
解答:1
(ア)について
申込価格が1口当たり1円となっていますので、購入金額は、「1円×1,000万口=1,000万円」となります。
購入金額が1,000万円以上となりますので、購入時手数料は、「1,000万円×2.2%=22万円」となります。
(イ)について
株式投資信託の分配後基準価額(収益分配金落ち前の基準価額-収益分配金=9,000円)が個別元本(9,200円)を下回っていますので、
その個別元本を下回る部分(9,200円-9,000円=200円)が特別分配金となり、収益分配金(1,000円)から特別分配金(200円)を差し引いた金額(800円)が普通分配金となります。